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となりのクラフト

光を反射してキラキラ光るガラス玉。紐を通す穴のあいたガラスの玉をとんぼ玉といいます。さまざまな色や模様をほどこすことができ、アクセサリーにも人気があります。初心者でも意外と簡単に始めることができるそう。このとんぼ玉作りについて、ガラス工芸作家の川上幸英さんにお話を伺いました。

Q.とんぼ玉の制作にとどまらず、工具の輸入や企画、ワークショップの
開催、教本ビデオの出版と幅広い活動をされている川上さんですが、
とんぼ玉作りを始められたきっかけは何ですか?

高校生のとき、友人の家がガラス工場をやっていて、遊びで作らせてもらったのがきっかけです。 その頃はバンドのオリジナルアクセサリーを作ったりしていました。その後、大学進学や就職時にはガラス工芸と特に縁があったわけではないのですが、商社マン時代に仕事で行ったアメリカで、ガラスやビーズに再会しました。はじめの頃は百貨店で販売していて、工房は6畳の一部屋でした。陶芸と違って、バーナー1台があればできますから。そのうちに工具を仲間の分もまとめて買ったり、自分で作ったりするようになりました。

Q.一般的なとんぼ玉は、ガラス棒をバーナーの火で溶かし、
芯棒に巻きつけて作るようですが、川上さんのこれらのユニークな作品は
どのように作るのでしょうか?


一つひとつのパーツをあらかじめ作って、それらを組み合わせて作ります。例えばこの金魚鉢(写真左)なら、金魚を1匹ずつ作るのですが、1匹の金魚を作るだけで2〜3時間かかります。バーナーで熱してひっぱればいくらでも小さく出来るので、手で描けないくらい小さな模様も、ガラスでなら描くことができます。

細かいものだとこれ(写真右)が一番大変。麦の穂一つから作っています。遠くから見るとただの線に見えますが、虫眼鏡で見るとちゃんと麦の穂が見えます。まず遠くから見て、それから近づいて見て、さらに虫眼鏡で見て、とさまざまな魅力が味わえます。色も大事。陶芸で言えば焼き具合と同じです。質のいいものしか作りたくないので、大量生産ではなく、少量でこだわりの作品作りをしています。

Q.とんぼ玉作りをはじめる時に必要な道具は?費用はどれくらいかかりますか?

  • バーナー 約40,000円
  • ポンプ 約26,000円
  • コテ
  • ひっかき棒 熱に強いタングステン製
  • ピンセット 上級者はタングステン製のものを
  • ニッパー ガラスが詰まらないよう内側に凹凸のないもの

全部で8万円くらいです。
教室には週1回のペースで3〜4年通ってほしいですね。でないと教えきれませんから。

Q.教室にはどのような方が通われていますか?

京都の教室には女性が多く、年齢は30歳〜70歳くらいまで幅広い方が来られています。軽井沢の教室では、若い方やお子さんに体験教室に参加してもらっています。

Q.川上さんの作品は、どこに行けば買えますか?

軽井沢のお店で販売しています。インターネットでの販売はしません。ネット上では色や大きさが伝わらないので、実物を見て買っていただきたいです。京都でも、来年には販売を始める予定です。

Q.川上さんの活動のモットーを教えてください。

常に「人に喜ばれることはなにか?」を考えて活動をしています。 教室を開いてガラス工芸を教えることや、必要な工具を作ることが、人に喜ばれることかなと。ガラス工芸が盛んなアメリカへ行って、情報を入手したり、工具を仕入れたりもします。最近では、 作り方のDVD(右写真)を制作しました。 イベントを開いたり、本を出版したりといった、ガラス工芸を広める為の「しかけ」をするのが私の役目です。

とんぼ玉とは

直径数センチのガラス玉にさまざまな色模様をほどこしたもの。中心には紐などを通す穴が開いています。歴史は古く、紀元前15世紀頃から古代メソポタミアやエジプトで作られていました。日本でも各地の古墳から発掘されています。現在は世界各地で作られており、特に欧米ではガラスビーズと呼ばれ、趣味のクラフトとして盛んです。

バーナーワークでは、とんぼ玉の他にも下の写真のような細工を作ることができます。


プロフィール

ガラス工芸作家 川上幸英(かわかみ・ゆきひで)

京都府生まれ、高校時代にガラス工芸に出会う。
1994年 商社へ入社
1996年 出張先のアメリカでガラス工芸に再会し、本格的に制作を始める。 現在はガラス工芸作家として活躍するほか、教室運営、工具の輸入販売などを手がける。

関連リンク

A3 International

川上さんが運営されるバーナーワーク専門店

軽井沢GLASS GALLERY ARMS

軽井沢のギャラリー・クラフト工房
「とんぼ玉体験の進め方」のページでは、とんぼ玉の作り方が画像入りで分かりやすく紹介されて います。